日本は戦後、自由になりました。でも、大人の成熟や品位、優雅さというものは蔑ろにされ続けてきた気がします。女性には女性の、男性には男性の、そして大人には大人のエレガンスや美しさ、哲学があると思うのです。それは、子供には決して手の届かないもの。大人になり、長い時間の洗練を経なければ身につかないものがあると、私たちは思いなおさなくてはいけない気がします。殊、日本人が本来持っていた美しさについて、写真のネックレスと指輪は主人がプレゼントしてくれました。ヴァンクリフ&アベルです。「少しずつ、二人の時間を積み重ねていこう。美しいものを身に着けて、エレガントな女性になってください。僕も頑張ります。」と。私は彼の想いにこたえられるような女性になりたいと思いました。老いることを恐れたくない。成熟は豊かな時間の堆積の証。世界のどの国よりもエレガントな老紳士と老婦人のいる国を、みんなでつくりませんか?